100円家事代行御用聞きの創業ストーリー

インターホンの電池交換

そのお客様のご自宅に初めて訪問した時、インターホンが鳴らず、
爆音でテレビ番組が放送される中、お客様の名前を叫びながらお部屋の中に入りました。

おひとりで暮らす、高齢者の女性でした。
ご注文は電球交換で、5分100円で無事終了。

精算時、インターホンが故障していることを何気なく告げると、
その女性は思いもがけない心の内を話してくれました。

「インターホンが壊れていることは、ずっと前から知っているんだよ。
 でも、誰も直してくれないし、誰に相談したらいいかもわからないしねぇ…。
 インターホンが鳴らないから、友達が訪ねて来ても分からないと困ると思って
 それで友達に嫌われるのが怖くて、ずっと鍵を開けっ放しにしているの」

それが不安で、夜も眠れないと打ち明けてくれました。

インターホンのカバーを開けると、それは電池式。
電池を交換することで、簡単に直す事ができました。

インターホンが鳴った瞬間、お客様は私のほうを向いて大粒の涙を流されました。
手をあわせ拝むようにしながら、私に何度も何度も頭を下げ、お礼を言われました。

「ありがとう。ありがとう。これで安心してゆっくり眠れる。
 人様に迷惑かけないで暮らせる……」

電球交換がきっかけで生まれた会話から見えてきた、本当の困りごと。
それは他人から見れば何でもないような、ちょっとしたことかも知れません。
しかしご本人にとっては、とても大きな生活の困りごとになっていたのです。

これが、「御用聞き」としての活動を本格化する、始まりのストーリーでした。

代表取締役社長 古市盛久

2 COMMENTS

鈴木真紀

訪問看護師をしています!
様々なご利用謝さまからいただく困った声
一例ですが
一緒にごはん食べてくれる人がいれば…
一度でいいから本屋さんに行きたい…
そんな声を耳にしますが
保険外では勝手にはできない…
こっそりやってしまうこともありますがもっと自由にご高齢の方々の希望を叶えることが出来たら笑顔が増えるこになーと常に思っております…
こちらの事業を拝見し、まさしく!わたしのやりたかったことだ!と思い思わずコメントしてしまいました。
コメントの趣旨とずれていたら大変失礼いたしました!
わたしも地元で看護師という、資格を生かしつつこのような事業展開が出来るといいなぁと夢見ております。

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御用聞き サポートチーム

コメントありがとうございます。
生活をより豊かにするための「生きがい」「楽しみ」につながるご依頼は、やはり多く頂いております。

過去には「好きなアイドルのコンサートに高齢だから付き添ってほしい」「好きな演歌歌手のライブ配信の見方を教えてほしい」「地域の子どもたちに向けたハロウィンイベントを病気になって辞めたけど、再開したい」
といったご依頼もありました。

医療・介護従事者の方からのご紹介でご依頼につながることも多いです。

素敵なコメントありがとうございました。

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